注文を入れたのに、厨房に伝票が出てこない。そんなとき、複写式の注文伝票に切り替えて営業したお店の話を、店主から聞きました。
一枚に書くと、下の紙にも同じ内容が写る、昔ながらの伝票です。厨房には一枚を渡し、もう一枚は会計用に残す。以前から紙の伝票を使っていたお店なら、なじみのあるやり方かもしれません。
厨房に渡す紙だけでは、会計のときに困る
注文をメモして厨房へ渡せば、料理は作れます。でも、その紙を渡したあと、レジ側には何が残るでしょうか。
何番テーブルが何を何個頼んだのか。追加注文はあったのか。取り消した品はどれか。いつもは画面で見られる情報を、今度は紙で残すことになります。
複写伝票なら、厨房へ渡しても手元に同じ注文が残る。 店主の話を聞いて、単に「紙を用意する」だけではなく、会計まで考えて選ぶことが大切なのだと感じました。
最初からiPadレジのお店には、紙で回した経験がない
デジタルの注文に慣れているスタッフに、急に「紙に書いて」と言っても、それだけでは分かりません。
どこにテーブル番号を書くのか。追加注文はどうまとめるのか。厨房へ渡すのはどちらの紙か。紙で営業した経験がなければ、迷って当然です。
そこで編集部からの提案は、忙しくなる前に、注文から会計まで一度だけ紙で試してみることです。たとえば、こんな練習です。
- テーブル番号・品名・数量を書き、厨房用の一枚を渡す。
- 会計用の控えを、テーブルごとにまとめて置く。
- 追加や取消が出たら、厨房と会計、両方の紙に反映する。
- 会計時に控えを集め、注文内容と金額を確認する。
伝票とペンの置き場所も、スタッフ全員で共有しておきます。「どこにしまったっけ?」から始めずに済むように。
復旧したあとまで決めておく
システムが戻ったら、紙で受けた注文や売上を誰が確認するかも決めておきたいところです。紙の売上を入力するときは、すでにレジに記録されている分がないか確認し、二重入力を防ぎます。
なお、ネットが切れても、接続方法によってはプリンターが使える場合があります。スマレジの公式案内では、電源があるBluetooth・USB接続のプリンターはオフラインでも印刷できるとされています。お店で何が使えなくなったら紙へ切り替えるのか、導入時に確認しておくと安心です。
新しいレジを入れるとき、紙の伝票まで考えることは少ないかもしれません。でも、普段は使わない伝票と、一度の練習が役に立つ場面もある。 このお店の話から、そんな備えの大切さを教わりました。
参考情報
2026年10月26日確認。店舗の話は編集部が店主から伺った内容です。上記の練習手順は編集部の提案であり、その店舗の運用を再現したものではありません。

